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紅葉 [たたみ]

地球温暖化の影響か?今年の紅葉は遅い
12月になろうとしている今、東京の西のはずれは紅葉真っ盛りである。
近くのお寺が客間を改装し畳を入れ替えたのだが、その窓から見える1本のもみじがすばらしい。
「そうだ京都へ行こう!!」のコマーシャルにも匹敵するぐらい鮮やかで燃えるような赤がそこにある。
昔は紅葉なんてそこにある日常的な一風景にすぎなかったが、どういうわけか思わず止まって眺めてしまう自分に妙な気分である。

今回そこのお寺に入れたのが紋縁という家紋(正式にはその家の紋ではないのだが・・)が入った縁をつけた畳である。
時代劇の殿様が出てくるシーンには必ずこの紋縁が使われている。商売柄テレビに畳が映ると、どんな畳が使われているか、材料の良し悪し、技術的なことまでもついつい目が行ってしまいます(笑)
平安時代から使われてきた畳ですが、その昔、畳は今のような床材の1つではなく、板の間の上に置いて使われていたそうです。そしてこの紋の大きさ、色で位を表わしたそうです。

この紋縁を使った畳は職人の技術が問われる畳で、職人としてはかなり気合を入れて、仕事に打ち込まなければなりません。当たり前のように見えますが、1紋1紋、欠けたり出すぎたりせずにしっかり紋を出す、畳と畳がぶつかるところも紋が重なるように紋の大きさに合わせてサイズ調整する(これが大変!!)など、いつもの畳作りとは手間のかけ方が全然違います。
その分、仕事がうまくいった時は格別の満足感があります。
「そんなところまでお客は見てないよ」と思うかもしれませんが、職人は自己満足のためにも働いているのかもしれません。
もちろん誰が見ても文句のつけようのない作品、仕事をしてこそプロですよね
まだまだ修行中です


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