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産地見学 その2 [たたみ]

産地見学の続きです。

まずこのグロテスク?な表を見てください。
IMG_0269.JPG

畳表のまん中から触覚のような草が飛び出ていますが、この表こそ知る人ぞ知る畳表の最高峰、「中継ぎ表」です。
い草は140cmにもなる草ですが、全てが緑色をしているわけではありません。
根本は白く、先端は赤く、まん中の部分だけが緑色をしているのです。
なので安い表ほど短い草を使うので白と赤(黒色に見えます)の部分が表の中に入り、高級品は長い草を使うのでまん中の緑の部分だけを使っているのです。
この中継ぎ表はまん中で草をつなぐことにより、い草の良い部分だけを使うことができるのです。
単純に2倍のい草が必要ですし、手織りの為、2日に1枚しかできない贅沢品なのです。
IMG_0267.JPG
縦糸も一般的に使用されているマニラ糸を使うのではなく、大麻を繊維にして作った手作りの縦糸を使います。
某大学生が大麻栽培で問題になっていましたが、大麻で作った繊維はむちゃくちゃ丈夫だそうです。
もちろんそれをドラッグに使用してはいけませんが・・・・
ちなみに今ある縦糸は以前に作った残り物だそうです。

こんな丹精込めて作られた畳表はたたみ職人によって最高の技術を必要とされる板入れ畳として使われることがほとんどであります。
私はまだ使ったことがありませんが、1畳10~15万位するそうです。(驚)

現在、広島でもこの中継ぎ表を織れる人は数人で、織機も数台しかないそうです。
一般家庭用の畳とは無関係に近い存在ではありますが、この中継ぎ表もたたみの文化として後世に伝わって欲しいものです。
今回、織っているところを生で見られてとても良かったです。
できれば死ぬまでに一度使ってみたいものです。

ちなみに触覚?はむしってから畳にするそうです(笑)


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